看護師が未経験でも転職できる?未経験者が転職時に注意すべきポイントを紹介

看護師は、国家試験に合格して初めてその資格を取得できます。ただし、年間5万人程度が合格している試験である、看護師の資格を得ながらも、実際にはまったく異なる職場で働いている人も多くいます。

しかし、せっかく資格を取得しているのだから、やはり看護師として活躍したいと転職を考える人もいるでしょう。看護師として未経験であっても転職することはできるのでしょうか。この記事では、看護師が未経験でも転職できるかどうかについて解説します。

潜在看護師でも転職できる可能性が高い

日本では、慢性的に看護師が不足している状況が続いています。看護職員の数は約157万人ですが、今後さらに高齢化社会が進むと、2050年には200万人近くの看護職員が必要になると試算されています。

現時点でも看護師が不足しているなかで、潜在看護師と呼ばれる「看護師免許を所持している65歳以下の人で、現在看護師として働いていない人」に注目が集まっています。看護師の有資格者のなかで3分の1程度の人が潜在看護師であり、厚生労働省も看護師不足の解消のために潜在看護師の活用を進めています。

看護師未経験で転職する際の注意点

潜在看護師に注目が集まってはいますが、まったくの未経験者がいきなり転職するのは簡単ではありません。そこで、復職支援制度を活用することで、看護師に必要な経験やスキルを習得する方法がおすすめです。

復職支援制度では、各都道府県に設置されたナースセンターで、採血の方法や体位交換の方法などをあらためて学べます。ここで実践的な知識やスキルを身に付ければ、より転職の機会は拡大します。

専門書やインターネットの情報などで、知識や技術を最新のものにブラッシュアップすることも重要です。いきなり正規雇用を目指すのではなく、非正規雇用でもよいので、まずは採用されて、実際の看護現場で徐々に経験を積むという方法もあります。

転職先としては以下のような職場がおすすめです。

  • 介護や福祉施設
  • 保育園
  • 訪問入浴

これらの職場は、潜在看護師でも働きやすく、受け入れられやすいという特徴があります。

まとめ

看護師資格の保有者が、未経験のまま転職を希望する場合でも、職場によって転職が成功するはチャンスは十分にあります。看護師不足の解消に向けて、国も潜在看護師の活用をはじめており、さまざまな支援を行なっています。

しっかりと準備を進めて、看護師としての転職活動を進めてください。